今回は、お得な「障害者割引」についてご紹介します!
障害者手帳を取得している方でも、障害者割引をご存じない方多いと思います。
障害者手帳を取得することにより、さまざまなサービスの割引を受けることが可能となります。
この記事では、「障害者割引」とはどんなものなのか、どのような場面でどれくらいの割引を受けられるかなどを説明します。
筆者が実際に利用している障害者割引も紹介しているので、
ぜひ最後までご覧ください!
精神障害者手帳を取得している方は少ない
2021年12月現在、
日本で生活する精神障害者の方は約419万人いらっしゃいます。
しかしながら日本の制度では、
障害者手帳を取得している方が障害者と認定される仕組みとなっております。
厚生労働省の調査によると、精神障害者手帳を取得している方は、
約84万人と精神障害者人口の総数と比較すると、取得率は限りなく少ないことが分かります。
取得率が低い要因は2つございます。
1つ目は、学生までは普通教育を受けてきたことで、本人にとって 障害が見えにくいことで自覚が持ちにくく、健常者として育つ中で形成された否定的障害者感があることがあげられます。
そして2つ目は、発達障害の場合、発達障害独自の手帳制度がないために、
診断名と手帳が規定する障害名にズレが生じる問題がございます。
アイデンティティの齟齬を生むこの制度問題が、当事者の取得決断を難しくさせていると考えています。
障害者手帳を取得している人が利用できる「障害者割引」
今回は、障害者手帳を取得するメリットの1つである
「障害者割引」についてご紹介していきます。
障害者割引は生活する上で困っている人が利用するべきではないか?
と考える方は多いと思いますが、障害者手帳を取得している場合、
定期的な通院や人によっては服薬をされている方が大半です。
そのため健常者とは異なり、医療費が負担となっている方も多く、
金銭的な余裕がないと感じる方は多いのではないでしょうか。
実際に私も定期的な通院と服薬をしており、医療費が生活費の負担となっているため、
公共の駐車場や交通機関の障害者割引は生活する上で大変ありがたい制度であると感じています。
目に見えるものだけが障害ではないため、
障害者手帳を取得しているのであれば、様々な障害者割引を有効に活用して、
遊びや旅行など外出機会を増やして娯楽を充実させていきましょう。
それでは、おすすめしたい障害者割引をご紹介していきます。
発達障害当事者がおすすめしたい障害者割引4選!
私の活用頻度が高い障害者割引は以下のとおりです。
- 公営の駐車場
- 交通機関
- 携帯会社障害者プラン
- レジャー施設
主に上記の3つを利用しています。
また、上記は本人の利用だけではなく、同伴者も利用することが可能であるため、
同伴者の人数制限はございますが、ご家族やご友人も障害者割引の対象となります。
公営駐車場は大半が駐車料金免除
車で外出することが多い方にとって、駐車料金は気になりますよね。
とはいえ電車移動は不安が多く、周りに迷惑をかけてしまうのではないかと考え、
結果的に近接への外出が増えていませんか?
遠出をしたいけど、電車に乗るのことが苦痛…
だからといって、車だと停めるところがないし、あったとしても都心は駐車料金が高い…
そのような方々には、公営の駐車場利用をおすすめします。
実際に私も、電車移動は障害の特性から苦手としており、
車での移動が多いため、公営の駐車場を多く利用しております。
公営の駐車場を利用することで、駐車時間を気にする必要がないため、
外出する方にとっては大変お得な割引制度です。
上記の記事では、
東京都内の駐車料金免除を活用するおすすめお出かけコースを紹介しています。
交通機関の割引運賃を利用する
先述で、障害者にとって電車移動は苦痛と紹介しました。
現状、交通機関にも障害者割引制度は設けられております。
しかしながら、障害者割引が対象となる方に制限があり、
多くの方が利用するJR・私鉄等は“身体障害者手帳及び療育手帳”を
お持ちの方が割引の対象となります。
鉄道会社によって、精神障害者手帳の割引を設けている交通機関もございますが、
現時点では、精神障害者が大手交通機関の障害者割引を利用することはできません。
ここで紹介したいのは、航空会社の障害者割引です。
格安航空会社を含む航空運賃の障害者割引は、精神障害者も対象となっているため、
精神障害者手帳をお持ちの方は航空券をお得に購入することができます。
参考:ANA障害者運賃情報
参考:JAL障害者運賃情報
簡単に内容を説明すると、区間で料金が固定になっているため、
繁忙期に関わらず同一料金で利用することが出来ます。
例えば、ANAのGW、東京(羽田)→沖縄(那覇)の航空券価格は、
となっており、早割を使用するのであれば、早割での予約が安くなりますが、
搭乗日の日程が直近であれば、障害者割引での予約がお得となります。
搭乗時期と予約タイミングを上手く調整することで、
航空券を安く購入し、交通費を抑えて旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。
携帯料金の障害者割引プラン
各携帯会社には障害者割引プランがございます。
上記のプランは、データ使用料に応じたプランの割引や、
契約の2年縛りや解約手数料が免除されるプランです。
私も障害者割引プランを利用しておりますが、
2年縛りを気にすることなく解約できることは大変ありがたく思います。
ぜひ、各会社のプランをチェックしてみてください!
有名テーマパークも割引対象!障害者割引チケットでお得に楽しむ!
障害者割引で一番利用しているのは、レジャー施設の障害者割引プランです。
おすすめしたいレジャー施設の障害者割引はこちらです。
上記以外でも障害者割引を設けているレジャー施設も多いため、
外出した際、利用した施設に障害者割引が設けられている!ということは多々ございます。
レジャー施設の割引を簡単に説明すると、
東京ディズニーリゾートやUSJのように、障害者専用のチケットを設けている場合と、
正規のチケット価格の半額または免除というのが大半です。
また、ディズニーリゾートとUSJに関しては、待ち時間の配慮を頂けるサービスがございます。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください!
他にも、全国ほとんどの映画館で障害者割引が設けられているため、
TOHOシネマズですと、「大人¥1,800→¥1,000」と、大変お得に映画鑑賞を楽しむことが出来ます。
また、カラオケ大手の「ビッグエコー」では、
障害者手帳を提示することで、室料金が50%OFFになります。
レジャー施設をお得に楽しみたいという方は、
ぜひこの機会にレジャー施設の障害者割引を調べてみてはいかがでしょうか。
障害者割引を活用し生活に余裕を作りませんか
記事冒頭でも紹介しましたが、
障害者は医療費等が生活費の負担となってしまい生活苦となる方は多いと思います。
太陽の日を浴びることの大切さを、うつ病を経験し実感することが出来ました。
ぜひ、障害者割引を活用し遊びや旅行などの外出機会を増やし、
日常生活の充実から気持ちの余裕を作ってみてはいかがでしょうか。
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