
・人が多いからディズニーリゾートは諦めている…
・アトラクションの待ち時間がどうしても苦痛に感じてしまう
・「ディスアビリティアクセスサービス(DAS)」って何?使えるの?
ディズニーリゾートは、子どもから大人まで楽しめる夢の国。でも、ADHDや発達障害をお持ちの方にとっては、「長い待ち時間に耐えられるか」「大勢の人の中で落ち着いていられるか」という不安から、足が遠のいてしまうことも多いのではないでしょうか。
この記事では、元年間パスポートユーザーでADHD当事者の筆者が、実際の経験をもとに、発達障害をお持ちの方がディズニーリゾートをより快適に楽しむためのヒントをご紹介します。
「待ち時間が辛い」「人混みが苦手」という方に、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

ディズニーリゾートには障害者向けの割引チケットがある
まず、知っておいていただきたいのがチケット代の話です。ディズニーリゾートでは、
障害者向けのワンデイパスポートが用意されており、通常チケットよりも割引価格で購入できます。
※チケット価格・制度の内容は変更される場合があります。
最新情報は東京ディズニーリゾート公式サイトでご確認ください。
対象となる手帳・証明書は以下のとおりです。
上記いずれかをお持ちの方が対象となり、付添人1名まで同じ障害者向け価格でチケットを購入できます。
参考として、2026年6月時点の価格をご紹介します(繁忙期により価格は変動します)。
一般チケット価格(参考)
大人:¥7,900 〜 ¥10,900
中人:¥6,600 〜 ¥9,000
小人:¥4,700 〜 ¥5,600
障害者向けチケット価格(参考)
大人:¥6,500 〜 ¥8,700
中人:¥5,300 〜 ¥7,200
小人:¥3,800 〜 ¥4,400
時期によっては最大2,000円程度の差が生じることもあります。通院や薬代など出費がかさみやすい障害のある方にとって、こうした制度はとてもありがたいものだと感じています。
待ち時間の悩みを解決する「ディスアビリティアクセスサービス(DAS)」とは
ADHDや発達障害をお持ちの方がディズニーリゾートで特に困りやすいのが、アトラクションの「待ち時間」ではないでしょうか。人気アトラクションになると90〜120分待ちになることも珍しくありません。
そこで、ぜひ知っておいていただきたいのがディスアビリティアクセスサービス(DAS)です。
このサービスは、アトラクションの列に並ばず、別の場所で待ち時間を過ごせる仕組みです。落ち着きのない場所での長時間待機が難しいお子さんや、注意散漫になりやすい方にとって、とても心強いサービスだと筆者自身も感じています。
以下では、利用方法をわかりやすく解説します。
DASの登録方法
入園後、乗りたいアトラクション付近のキャストスタッフに「DASを利用したい」と伝えるだけでOKです。
迷ったら入口で相談してみてください。
登録に必要なものは障害者手帳と同行者全員分のパスポートです。
- 障害者手帳と全員分のパスポートをキャストに提示します。
- 本人確認のため、キャストが本人の顔写真を撮影します。(アトラクション利用時の確認に使用されます)
この2ステップで登録は完了です。難しい手続きは一切ありません。
アトラクションの予約方法と実際の流れ
乗りたいアトラクションのキャストに「DASで予約したい」と伝え、登録済みのパスポートを提示します。すると、現在の待ち時間をもとに「戻り時刻」を案内してもらえます。
【パターン①:予約時刻に戻り、ファストパスと同様の列へ案内される場合】
例)待ち時間60分 → 約50分後に戻り、専用列へ(10分差はファストパス用の待ち時間分)
【パターン②:予約時刻に戻り、別入り口から案内される場合】
例)待ち時間60分 → 約60分後に戻り、別の入口から案内
予約が完了すると、
- ディズニー公式アプリのパスポートを利用している場合 → アプリ内に予約カードが追加されます
- 紙のパスポートを利用している場合 → 戻り時間が記載されたカードをキャストから受け取ります
指定の時間になったらアトラクションへ戻り、キャストへ声をかけることで乗車できます。
待っている間は人通りの少ないベンチやエリアで過ごせるため、刺激過多になりやすいADHDにとっては特に助かります。筆者もこのサービスを活用することで、パーク内での疲れ方が大きく変わったと感じています。
DAS利用の注意点まとめ
① 対象となる手帳・証明書
- 身体障害者手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
- 療育手帳(愛の手帳・緑の手帳)
- 被爆者健康手帳
- 戦傷病者手帳
- 障害福祉サービス受給者証
※厚生労働省および地方自治体が発行しているものが対象です。詳細はパーク公式サイトまたは現地ゲストリレーションズへご確認ください。
② 同時に複数のアトラクションを予約することはできませんが、スタンバイパスとの併用は可能です。
③ ショー(パレード・エンターテインメント系)には利用できません。
障害者手帳をお持ちでない場合は「合流利用サービス」が使えます
手帳を持っていないけれど、長時間の待機が難しい方のために「合流利用サービス」という選択肢もあります。
DASとの主な違いは1点です。
基本的には、本人以外の付添人はアトラクションの待機列に並ぶ必要があります。
ただし、本人が一人で待つことが困難と判断される場合のみ、介護者1名が列外で一緒に待つことができます。
この点以外は、DASとほぼ同じ仕組みで利用できます。「手帳がないから諦めていた」という方もぜひ現地のキャストへ相談してみてください。

食事は時間帯を工夫するだけで混雑を大幅に避けられる
DASサービスと並んで、ディズニーリゾートでのもう一つの悩みが「食事」ではないでしょうか。
昼食・夕食のピーク時は、どのレストランも大行列。「並ぶのが辛い」「大勢の中で食事するのが苦しい」と感じる方も多いと思います。せっかくのお出かけを食事の待ち時間で消耗してしまうのは、もったいないですよね。
そこで、年間パスポートを所持していた筆者が実際に感じた「比較的空いている食事の時間帯」をご紹介します。もちろん日によって状況は異なりますが、参考にしてみてください。
10:00頃(早めの昼食)
開園直後はアトラクションへ向かう人が多く、レストランは比較的空いています。席に余裕があることが多く、人が密集しにくい席を選びやすいです。
14:30頃(遅めの昼食)
パレードの時間帯と重なることが多く、昼食のピークは過ぎています。少しのんびり行動したい方にも向いています。
16:00頃(早めの夕食)
筆者が最もおすすめしたい時間帯です。夕食にしては早めですが、本当に空いていることが多く、ゆっくり食事できます。
20:30頃(遅めの夕食)
家族連れや宿泊者の多くは19時前後に帰ることが多く、この時間帯は花火と重なることもあってレストランが空きやすいです。閉園まで楽しみたい方に向いています。
また、レストランの事前予約も非常に有効な手段です。公式アプリから予約できるレストランも多いため、「絶対に並びたくない」という方は事前予約を強くおすすめします。
まとめ|発達障害でもディズニーリゾートは十分に楽しめる
ADHDや発達障害をお持ちの方にとって、人が多い場所への外出は、視覚・聴覚からの刺激過多により、思っている以上に疲れることがあります。ディズニーリゾートのような賑やかな場所では、想定外の出来事にパニックになってしまうこともあるかもしれません。
筆者自身も、リゾート内でパニックになったことが何度かありました。そのたびに、キャストの方々の丁寧な対応に助けられてきました。ディズニーリゾートのキャストは、さまざまな事情を抱えたゲストへの対応に慣れている方も多く、困ったことがあれば遠慮せず相談してみてほしいと思います。
この記事でご紹介した内容を改めて整理すると、以下の3つがポイントです。
✅ 障害者向けチケット割引を利用する(手帳をお持ちの方)
✅ ディスアビリティアクセスサービス(DAS)で待ち時間を別の場所で過ごす
✅ 食事の時間帯を工夫して、混雑を避ける
なお、チケット価格やサービス内容は変更になる場合があります。最新の情報は東京ディズニーリゾート公式サイトでご確認いただくか、現地のゲストリレーションズへお問い合わせください。
この記事が、少しでも多くの方がディズニーリゾートを楽しむきっかけになれば嬉しいです。






