障害者雇用の面接はどんなことが聞かれるの?
事前に準備しておくことは?
一般雇用の面接との違いは?
今回はこの悩みを解決する記事を書きました!
障害者雇用の面接でよく聞かれる質問とそれに対しての対策をご紹介します。
この記事を読めば、障害雇用の面接前に質の高い事前準備を行うことが出来るようになります。
たかちゃん
ADHD×ASD歴10年。20代会社員。
現在は障害者雇用として大手IT企業の採用担当をしています。
本ブログは、これまで私が経験した多くの失敗や挫折を同じ障害で悩む方に向けて発信しています。
私の生きがい「野球・音楽・旅行」人生を笑顔で過ごすをモットーに日々奮闘中です!
ぜひ最後までご覧ください。
それではどうぞ
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一般雇用と障害者雇用の面接で違いはあるの?
人それぞれ感じ方はございますが、一般雇用で複数回、転職経験がある私の感覚では、
障害者雇用の面接は難しいと感じました。
その難しく感じた理由は、一般雇用の面接とは異なり、
ネガティブな回答を噓偽りなく話さなければいけないことです。
これが、一般雇用と障害者雇用の面接を両方経験して感じた大きな違いです。
一般雇用の面接では、自分の経験をどう活かせるかに焦点が当たりますよね。
障害者雇用の面接では一般雇用の面接内容に加えて下記の内容を伝えなければなりません。
障害者雇用での面接の流れ
1.自己紹介(経歴説明)
2.障害の説明(症状や発症の経緯)
3.体調が悪くなる要因、自己対処について
4.企業側に求める具体的な配慮
5.職場環境の確認
一般雇用の面接では、自分を売るという意味で自己アピールが大切ですよね。
その感覚に慣れていたことで、「できないこと」「苦手なこと」「体調悪化の原因」を企業側に話すことに対して「ネガティブな回答を出したら落とされる」という感覚が拭い去れませんでした。
ネガティブな回答をすることが障害者雇用の面接ではメインとなるため
これから紹介する内容の前提条件として考えておきましょう!
本当にこれは難しかったです…
障害者雇用の面接前にしておきたい事前準備
これからは、障害者雇用の面接前に事前準備しておきたいこと紹介します。
下記をご覧ください。
事前準備しておきたいこと
1.体調を崩した経験がある場合はそのエピソードを整理する
2.自分の特性が出やすい場面を特性ごとに整理する
3.障害者雇用を選択した理由(ポジティブな内容)
4.配慮を具体的に考える
この4つです。
では、一つ一つを深堀して解説していきます。
1.体調を崩した経験がある場合はそのエピソードを整理する
体調を崩した経験を面接官側から質問する意図は、
「自身が体調不良になった原因をしっかりと把握しその後どのように対処したか」です。
採用担当として障害者雇用の面接で、体調を崩したエピソードを伺うと、
原因とその後の対処までしっかりと話せる方は少ない印象です。
就労支援へ通所することも一つの手ですが、全ての人が通所できるとは限らないため、
就労支援への通所の有無に関わらず下記内容で整理することをおすすめします。
凄く細かいですが、面接では上記のような細かい質問をされる企業もありました。
実際に私も面接官の立場として、自己分析がどのくらい出来ているか確認するためにも
上記の内容を質問させて頂いております。
まずは、体調不良の原因を整理するところから始めてみましょう!
2.自分の特性が出やすい場面を特性ごとに整理する
自分の特性の整理は出来ていますか?
もし整理できていないのであれば自分の特性を整理しましょう!
それを行った後に、自分の特性が出る場面を想定して説明できるようにしましょう。
例えば、
といったように具体的に特性が出やすい場面を整理します。
ここでポイントなのが、応募先の企業で働くことを想定してどの特性が出る可能性があるかを合わせて考えることです。
出る可能性がある特性をしっかりと面接官に伝えることで、入社後のミスマッチを減らすことができます。
内定を頂いて、入社後想定していなかった特性で悩まれる方も多く、
短期間で退職とならないように想定される特性を整理することをおすすめします。
3.障害者雇用を選択した理由(ポジティブな内容)
障害者雇用を選んだ理由を面接で質問させて頂くと、
ほとんどの方がネガティブな回答をされる印象です。
といった回答を実際に面接でされる方がいらっしゃいました。
そもそも障害者雇用にネガティブな印象を持たれている方も多いと思いますので、
私が障害者雇用を選んだ理由を下記の記事で紹介していますので、是非ご覧ください!
おすすめの記事
まずは、障害者雇用で働くことで生きづらさを感じていることがどのように解消されるか
一度整理してみましょう。
障害者雇用で働くことは決してネガティブがことではございません。
ポジティブを心がけて障害者雇用を選んだ理由を整理してみましょう!
4.配慮を具体的に考える
配慮を伝えるというのは難しいものです。
何が難しいかというと、相手にお願いベースで伝えるところです。
自分の中では、「この配慮があれば楽に働ける!」と考えることが出来ますが、
それを伝えるとなると、自分本位の伝え方になりやすいため、
如何に相手にお願いベースで伝えるかが大変重要です。
例えると、
といったように「可能であれば」というのがポイントです!
ぜひ事前にご自身で伝えたい配慮内容が自分本位の内容になっていないか確認すことをおすすめします。
障害者雇用の面接前に確認しておきたい質問内容
それでは実際に私が経験した障害者雇用の面接で聞かれた質問を紹介します!
以下の内容がよく聞かれた内容です。
障害者雇用の頻出質問
1.発症の具体的な原因
2.障害をどのように捉えているか
3.社会人として障害とどのように向き合っていきたいか
4.自身のストレス対処方法
4.相談できる人は具体的に誰がいるか
他にも数多くございますが、実際に面接官として上記の内容を質問しています。
求職者の立場でもこの質問が多かった印象です。
冒頭でも紹介しましたが、この質問に対して決してポジティブであり続けてはいけません。
障害者雇用を選んだ理由に関しては、ポジティブに伝えることが必要ですが、
体調を崩してしまった原因や、特性から困ったことなどネガティブな部分をしっかり伝えましょう。
大丈夫です!出来ます!はなるべく少なくし
「このような配慮を頂ければ、安定して働くことが出来ます」といったように
出来る理由を明確に伝えることを意識しましょう!
障害者雇用の面接は一般雇用の面接よりも難しい
この言葉を聞くと障害者雇用での就職を悩まれる方もいらっしゃると思います。
障害者雇用の面接では一般雇用の面接よりも自分の本質を問われる質問が多く
確かに私も戸惑うことが多々ございました。
ですが、振り返ってみると一般雇用の面接では経験できなかった
自分を理解する経験値は圧倒的に身についております。
最近では自分が面接官の立場となり障害者の方と面接する機会が増えました。
両方の立場を経験して感じることは、自己理解の大切さです。
自分だけ理解しているのではなく、
それをしっかりと周りに伝える力が自己理解ではないかと実感しております。
これから障害雇用での就職を考えている方はぜひ自己理解を深めてみてはいかがでしょうか。
必ずその経験はその後の糧となりますよ。