障害者雇用のメリットとは?ADHD当事者が収入・就活・気持ちの不安を整理します

・障がいを隠しながら働いていて、毎日がつらい
・障がい者雇用で働きたいけど、収入が下がらないか心配
・障がい者雇用の就活のやり方がわからない

今回は、こうした不安を一つずつ整理していく記事です。

発達障害やADHDを抱えながら、障がいを隠して仕事を続けていませんか?
「障害者雇用に転換したいけど、一歩が踏み出せない」という方に向けて、実際に障害者雇用で働いている筆者(ADHD・ASD当事者)が、不安を整理できる情報をまとめました。

収入が下がるのでは、就活が難しいのでは、
職場で本当に働きやすくなるのかといった3つの不安に、体験談をもとにお答えします。

それでは、一つずつ確認していきましょう。

目次

安心①:障害者雇用でも収入が必ずしも下がるとは限らない

ネット上では「障がい者雇用になると収入が下がる」という情報を目にすることがあり、転換を躊躇している方もいるかもしれません。

ただ、実際には働き方によっては、収入が大きく下がらないケースもあります。

私自身の経験でいうと、障害者雇用に変わったことで、収入が大きく下がった感覚はありません。

ただ、これは「過去に就労経験があったこと」が大きかったと思っています。一般雇用で働いたあとにブランク期間があり、その後に障害者雇用で就職活動をしたときは、企業側も「長く働き続けられるだろうか」と慎重に見ている印象があり、希望年収とのギャップを感じる場面もありました。

一方で、障害者雇用として働いた実績を積み、ブランクを空けずに次の就職活動をしたときは、比較的スムーズに進みました。私の場合は、障害者雇用のオープンポジションを中心に探し、配慮を受けながら一般雇用に近い業務に携わる働き方を選びました。

その結果、勤続に応じて昇給もあり、現在は一般雇用で働いていた頃よりも高い年収で働けています。

また、就労経験が少ない方でも、勤続年数が伸びるにつれて給与が上がっていく職場環境は存在します。実際に就労支援を経て就職した仲間たちも、時間をかけて収入を上げていったケースがありました。

一方で、時短勤務や軽作業が中心の働き方では、収入が低くなる傾向があることも事実です。事務職として自分のペースで実績を積んでいける環境であれば、一般雇用と近い水準に近づいていくこともあります。

収入については、雇用形態や職種・勤務時間によって大きく変わるため、求人情報や就労支援のスタッフに具体的な条件を確認することをおすすめします。

安心②:障害者雇用の就活は就労支援事業所を活用する方法がある

「障害者雇用の就活はどうやって進めればいいのかわからない」という方も多いと思います。

筆者も1年間、就労支援事業所に通所してから就職しました。その経験を通じて感じたのは、就労支援事業所と企業のつながりが思ったより強いという点です。

通所中の訓練生(事業所に通っている方)が使える就活サービスがあり、
事業所のスタッフが企業と求職者の間に入ってサポートしてくれる仕組みがあります。

通常の一般応募では一般雇用と同じ流れになりますが、就労支援事業所を経由した就活では、下記のような選考フローが設けられている場合があります。

選考フローの例

書類選考 → 一次面接 → 企業実習 → 最終面接 → 内定
書類選考 → 実習前面談 → 企業実習 → 一次面接(最終面接)→ 内定

特徴的なのは企業実習が選考に組み込まれている点です。

発達障害や精神障害は特性が見た目ではわかりにくいことが多く、
実際に企業が求職者と一緒に働いてみることで、双方にとってのミスマッチを減らす取り組みです。

この仕組みによって、入社後も働きやすい環境に近づける可能性が高まります。就労移行支援の具体的な活動内容は、下の記事で紹介しています。

就労移行支援を利用するか迷っている方へ

一人で判断するのが不安な場合は、就労移行支援サービスに相談してみるのも選択肢です。 支援内容や対象地域はサービスごとに異なるため、まずは公式サイトで確認してみてください。

障がいのある方への就労移行支援【パーソルチャレンジ・ミラトレ】

安心③:障害者雇用で働くと、気持ちが楽になる可能性がある

3つの安心の中で、筆者が最も実感したのはこの点かもしれません。

一般雇用で働いていたとき、障がいを隠している不安が大きく、ミスが重なるたびに無意識にストレスを抱え、結果としてうつ病を発症してしまいました。

障がいを開示することへの怖さは人それぞれあると思います。一般雇用で働くことが合っている方もいますし、どちらが正解かは人によって異なります。
ただ、障害者雇用という選択肢を知っておくこと自体が、自分の人生をより良くするための一つの情報になると筆者は考えています。

筆者が障害者雇用を選んだ経緯や、実際に感じた変化については、下の記事でまとめています。

まとめ

障害者雇用は、自分の人生をより良くするための選択肢の一つとして筆者は捉えています。

仕事がつらいとき、筆者自身もネットで情報を調べながら気持ちを落ち着かせていました。
ただ、情報を調べるだけでなく、一歩踏み出してみることで見える景色が変わることもあります。

一歩が踏み出せない理由は、本人の力不足だけではありません。環境や情報が不足しているだけのこともあります。この記事が、次の一歩を考えるきっかけになれば幸いです。

障害者雇用の求人を探してみたい方へ

ここまで読んで、障害者雇用で働くイメージが少し整理できた方は、実際にどのような求人があるのか確認してみるのも次の一歩です。 障害者雇用に特化した求人サービスでは、障害特性や配慮事項をふまえて相談できる場合もあります。

プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】

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この記事を書いた人

高校2年生の不登校をきっかけに、スクールカウンセラーの勧めで大学病院を受診し、発達障害(ADHD)の診断を受けました。

その後、専門学校を卒業して社会人になるものの、働き方や人間関係につまずき、一時期は社会から距離を置くような引きこもり期間も経験。

就労支援事業所への通所を経て、現在は上場企業のオープンポジション枠で、障害者雇用として管理部門に勤務しています。

今は発達障害と向き合いながら、結婚・子育て・マイホーム購入・住宅ローン返済中のリアルな日々を過ごしています。

このブログでは、不登校・いじめ・就職・障害者雇用・制度活用・子育て・暮らしの工夫など、これまでの経験をもとに、同じように悩む方やご家族に向けて発信しています。

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