一つの会社で働き続けることが美徳ってホント?
転職には有利?不利?
両親が会社に長く務めており転職することに反対されている
今回はこの悩みを解決する記事を書きました。
20年以上前は新入社員で入社し定年退職することが会社への最大の貢献と言われていました。
そんな時代に転職することは変わり者と揶揄されることもあったとのことです。
一方現代では、終身雇用時代が終了し年功序列から実力主義へと評価の制度を変える企業が増えていることに人事担当をしていて実感しています。
私自身ADHDの特性から転職を繰り返してしまっていましたが、
今となればいろんな会社を経験したことが今に活かせていることも多いです。
今回は現代で、一つの会社に長く務めることは社会人人生にどのような影響を及ぼすかご紹介します。
それではどうぞ!!
一つの会社で働き続けることは現代ではリスクが高い?
新卒で入社して定年で退職することが美徳という文化がある企業も今も尚ございます。
私たちの身近でいうと、プロ野球で入団した球団に長年在籍し、その球団で引退することは今でも優遇されていますよね。このことを否定しているわけではありませんが、他球団に移籍することに苦言をいうファンも少なくはありません。
決して一つの会社で長く務めることは悪いことではございません。
ですが、現代では自分の市場価値を上げることに注力している方が社会で活躍されています。これは、市場が縮小している社会でいかに需要ある経験や実績をつけて収入に繋げるかが一番の目的です。
では、実際に人事担当目線で一つの会社で働き続けることでどのようなデメリットがあるかご紹介します。
3つのデメリット
1.新しいものへ適応することが難しくなる
2.会社が社会となってしまうため視野が狭くなる
3.人間関係が固定化され偏った思考になる
1.新しいものへ適応することが難しくなる
一つの会社に勤めていると変化適応力が身につかないことが多いです。
これは保守的な考えから現状維持を第一に考えてしまうことが原因と考えています。
確かに慣れていることの方が安心感もありますし、
特段困っていないのであれば保守的になってしましますよね。
例えると、ガラケーからスマホに時代が移り変わったときの状況です。
一つの会社で働き続けると、人間関係や職場環境は大きく変わらないため、変化に触れる機会に恵まれないことは多いです。また配属先が変わり仕事内容が変わったとしても、慣れ親しんだ環境では変化にはならないでしょう。
転職すると勤務地や人間関係、人によっては業界や職種も変わります。
その状況で得た新しいものに適応する経験は、一つの会社で働き続けていると味わうことはできません。
この経験は仕事でも活かすことが出来ます。
変化を感じ取ることができそれに適応する力を身に着けることが出来ます。
採用活動においても、環境の変化に適応できるか?自社に馴染むことが出来るか?も判断しているため、経験が1社の方は慎重に判断しています。
新しいものに適応する経験がないということは大きなデメリットではないでしょうか。
2.会社が社会となってしまうため視野が狭くなる
1つの会社しか知らないと、仕事での判断基準もその会社での経験がもとになってしまいます。
これは非常に視野が狭い判断です。
転職をしていると、他の会社での経験を活かすことが出来るため判断する引き出しを多く持つことが出来ます。冒頭で自分の市場価値を高めると紹介しましたが、多くの経験から得た引き出しは自分の市場価値を高めることに繋がります。
例えると、家電を買うとき一つのブランドを他社と比較せず使い続けるよりも、他社と比較して判断材料を多く持っている方が使い続ける理由も説明出来ますし、説得力が出ますよね。こんな感じです。
市場が縮小している現代では、視野の広さが求められていると感じています。
一つの会社で働き続けることは経験を積むことに限界があり、
そのことが視野を狭くする要因になってしまうためデメリットではないかと考えています。
3.人間関係が固定化され偏った思考になる
一つの会社で働き続けることは、固定概念を生み周りの意見を聞き入れない要因になってしまうこともあります。
勤続年数が長くなると周りから意見を言われることは減ります。
ですから自分の考え=会社の考えとなってしまう方は少なくはありません。
もちろん長く勤められた経験を否定するつもりはありません。
ですが1社で固定化された人間関係の中では、自分の価値観を広げることは難しいですよね。
そのため新しい意見や変化を求めることに、大変否定的になります。
要するに、柔軟性に欠けるということです。
面接をしていると、転職経験がない方は自分の経験はどの会社でも通用すると自分の経験に大変自信を持っている方が多いです。もちろん柔軟な方もいらっしゃいますが、長年勤めている方ですと、この考えを持っている方が多い印象です。
一つの会社で働き続けることで価値観を広げることが出来ないのであれば、
それは大きなデメリットになるのではないでしょうか。
一つの会社で働くことよりも市場価値を高める行動を優先する
自分の市場価値を高める行動は、市場が縮小している現代において大変重要になります。
市場価値を高めるための行動とは、具体的には以下の通りです。
この2つです。
野球で例えると、打率の目標設定を立てるとき、自チームで一番高い人を目標にするのではなく、リーグ全体で一番高いものを目指すことです。
もちろんその過程をしっかりと決めることが大切です。
いきなり打率3.00以上!!といった目標をたてるのではなく、
打率3.00に歩む道筋をしっかり設定することです。
視野を広く持って自分の市場価値を広げていきましょう!
一つの会社で働き続けることに不安を持っている方へ
一つの会社で働き続けることは全てが悪いことではありません。
確かなことは20年前、30年前と比較すると確実に時代は変化しています。
一つの会社で働いていると気づけないことも多いですが、
今の環境に満足してしまうとこれからの変化に対応することが難しくなります。
最近ですと、新型コロナの影響で在宅勤務が余儀なくされました。
その影響から業務効率化がほとんどの企業で始まり、オフィスを見直す企業も増えています。
また採用活動もオンラインとなり、戦略的人事として様々な手法を使って自ら動く人事部門をもつ企業も増えてきています。
その場しのぎの対応で、現状維持を続けると確実に取り残されると考えています。
この記事を読まれる方は、
今の環境を疑っている人や、周りの人間関係で悩まれている方と考えています。
しっかりと自分を持って一歩踏み出す勇気を持ってみましょう!
自分の人生を会社ではなく自分が決めるものですよ!