ADHDはうつ病になりやすい?
症状の併発って具体的にどういったことが起こるの?
うつ病と診断されたときに自分がADHDとわかることが多いって本当?
今回は、ADHDとうつ病の併発について記事を書きました。
たかちゃん
ADHD×ASD歴10年。20代会社員。 現在は障害者雇用として大手IT企業の採用担当をしています。 本ブログは、これまで私が経験した多くの失敗や挫折を同じ障害で悩む方に向けて発信しています。 私の生きがい「野球・音楽・旅行」人生を笑顔で過ごすをモットーに日々奮闘中です!
現代社会の過酷な状況下は、ADHDの方とって大変生きづらい社会であると
当事者として感じることが多々ございます。
そのような状況下で生活していると、
「自分の力不足だ…自分は誰からも必要とされてない…」
といった想いを抱くADHDの方は多いのではないでしょうか。
そのため、ADHDの方はうつ病になりやすいとよく言われています。
実際に私は、ADHDとうつ病の併発を経験しましたが、
ADHDとうつ病、どちらの症状なのか見定めることが出来ず、
常に悩みを抱える日々を過ごしていました。
そんな私の経験をもとに、ADHDとうつ病の併発について、
併発するタイミング → 併発の問題点 → 対策
という順番で、ADHDとうつ病の併発について紹介していきます。
最後はADHDとうつ病の併発を防ぐためには…という内容を紹介しているので、
ぜひ、最後までご覧ください。
ADHDとうつ病を併発するタイミングは?
前提として、ADHDの方は精神疾患を併発しやすいと言われています。
実際に私もADHDと診断された後、
社会人での度重なる失敗や挫折からうつ病を併発してしまいました。
人それぞれ併発がわかるタイミングは異なりますが、
当事者として考える併発のタイミングは以下のとおりです。
- 学生or社会人ADHDと診断を受ける
- 社会人特性が原因となり
日常生活に影響が出る - 失敗を
繰り返す自己不信に至る - 仕事を休む体調に影響が出る
- 休職or無職主治医にうつ病と診断される
- 学生特に問題なく過ごす
- 社会人失敗や挫折を多く経験する
- 休職or退職自己不信に至り体調を崩す
- 休職中うつ病と診断される
- 通院後診察の過程でADHDと
診断される
共通しているのは、自己不信になっているところです。
「自分は何もできないダメな人間だ…」
といった思考に至りやすいのは、ADHDの特徴です。
上記の思考だけを聞くと、
うつ病の症状では?と思う方もいらっしゃると思います。
これが併発のつらいところです。
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併発でつらいことは「どちらの症状かわからないこと」
”これはどっちの症状なの?…もうわからない…”
ADHDとうつ病を併発していると、
こういった考えに至ることは多々ございます。
先述で紹介した自己不信の思考。
正直、様々な情報を調べ、専門家からの助言を頂くまで、
自己不信の思考はうつ病が原因だと考えていました。
しかし、うつ病の症状が緩和されてきた時期でも自己不信の思考は変わらずあり、
これは性格なのか?それとも病気なのか?と考えている過程で、
「もっとポジティブにならないとうつ病が再発してしまう…」
という考えの根底には、
もっと〇〇しなければいけない…
今の自分を変えなければいけない…
人一倍頑張らないと周りに置いて行かれてしまう…
といった想いがあり、
「これはうつ病の症状ではなく、ADHDの特性によって自己嫌悪に至っているからだ」
と時間を重ね気づくことが出来ました。
ADHDやうつ病は、人それぞれの生育環境や現在の状況によって症状が大きく異なります。
そのため自分なりの答えを、自分で見つけなければいけないことが最大の辛さです。
とはいえ、深く考えすぎているパターンも多いため、
当事者の経験をもとに、共通している対策をご紹介します。
ADHDとうつ病を併発してしまった場合、大切となる3つの考え方
先述でも紹介しましたが、ADHDやうつ病の症状は、
生育環境などが影響しているため、個人での対策が必要となります。
そのためこれからご紹介する内容は、人それぞれの症状に対する対策ではなく、
自分なりの答えを見つける前の準備として共通する考え方をご紹介します。
以下がご紹介したい考え方です。
- 反すう思考と向き合う
- 完治を目指さない
- 元の自分に戻ろうとしない
考え方(物事の見方)は病気の有無に関わらず変えることは出来ます。
大きく変えようとすると、ストレスになってしまうので、
自分の出来る範囲から始め、習慣づけることを意識してみましょう!
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反すう思考と向き合う
「反すう」という言葉はご存じでしょうか?
反すうというのは、牛などの動物が一度のみ下した食物を口の中に戻し、
噛みなおして再び飲み込むことを言いい、心理学では、自分自身の抑うつ状態や、
その状態に陥った原因・結果について考え続けることを「反すう」を用いて、
「反すう思考」と述べられています。
反すう思考を具体的に紹介すると、憂うつになった時に
なぜこんなに落ち込んでしまっているんだ?
なぜこんな事態になってしまったんだ?
なぜあんなことをしてしまったんだ?
と自問自答を繰り返し、そしてまた自問を繰り返します。
結果的には、自分に原因があると自分を追い込みすぎてしまいます。
そして追い込みすぎてしまった結果…
「今日は気分がすぐれないから出掛けることができない」
と、未来に対してもネガティブな考えになってしまう、
このような一連の考え方が「反すう」といいます。
ADHDやうつ病を患ってしまう方の多くが
この反すう思考に至ってしまうことが多い印象です。
その原因は2つあり
1つ目は「幼少期に受けた両親からの養育」
2つ目は「就職後に失敗や挫折を経験し反すうする時間が増えてしまった」
といったことがあげられます。
反すうは癖になってしまうと直すのに時間がかかってしまいます。
まずは、そのような状況に陥ってしまっている自分に気づき、
今できることだけに集中してみましょう!
反すうを改善するためには、注意を他に向けるというのが大切になります。
この記事にたどり着いた方、現在、反すう思考になっていませんか?
反すう思考の細かい詳細は、改めて別記事にてご紹介させていただきますので、
ぜひ、そちらを参考にしてみてください!
完治を目指さない
はっきり断言しますが、
ADHDとうつ病、両方とも完治することはございません。
完治を目指している方もいらっしゃると思いますが、
答えを見つける土台として、まずはこのことを知っていただきたいです。
よく私はADHDとうつ病への向き合い方を、
「ペットのように手なずける」と表現しています。
その理由は、病気を敵対視して相手(病気)を変えようとするのではなく、
まずは横に居続けることを受け入れて、一緒に過ごすという意味で表現しています。
病気を憎んでいる方、たくさんいらっしゃると思います。
確かに、”病気がなければもっといい人生になったかもしれない”と考える時期もありました。
しかし、病気がなければ、このように自分の経験を発信することは出来ませんでした。
そして今、自分の周りにいる人は、自分が病気と共に過ごし、自分の足で歩いている姿をみて、
共に歩いてくれる人たちです。
時間はかかると思います。
病気を受け入れることは、そう容易いことではありません。
まずは一歩ずつ前へ進み、完治を目指すのではなく、自分の声を聞いてみてください。
そして、自分の幸せを第一に人生を歩んでみてください。
元の自分に戻ろうとしない
”病気になる前はもっと活動的だった…あの頃に戻りたい”
日常生活が辛く、もがき苦しんでいた時期、
このように考えることが多々ございました。
現在、病気になる前のようには戻れていません。
しかし、今は病気になる前より楽しい人生を過ごしています。
なぜ、そう思えるか。それはADHDやうつ病と向き合い、
今を精一杯に生きようと考えているからです。
綺麗ごとだ!と考える方もいらっしゃると思います。
しかしそんな私も、自分で命を絶とうと考えたことも多々ございました。
なぜ、考え方を変えられたのか。
それは、自分を諦めたくなかったからです。
ADHDやうつ病を患い、周りに濃い霧がかかった状態で、
進む方向すら不透明な方、多いと思います。
まずは、自分を信じて歩き続ける。そして振り返らない。
これが何よりも大切です。
ADHDは年を重ねることで症状が緩和されやすいと言われているが…
私は、ADHDを患って10年以上が経ちます。
ADHDは大人になるにつれて症状が緩和されてくると、よく耳にします。
10年以上経った今、ADHDの症状はどうなっているか
正直、ADHDって何だろう?と考える日々が増えました。
それは、社会での失敗や挫折を経験し、
社会の立ち回り方が少しずつ身についてきたからだと感じています。
しかしながら、今でもケアレスミスは度々出ています(笑)
とはいえ、社会人なりたての時期と比べて大きく悩むことは減りました。
ADHDって何だろう?と考える理由は、ADHDが社会人として仕事を進めるとき、
社会人スキルで特性をカバーできることが、最近になってわかってきたからです。
ですからADHDの症状が、年齢を重ねることで緩和されやすいというのは、
社会人スキルが身に付き、自己対処を無意識的に行っていることが
関係しているのではないかと考えています。
しかし、うつ病の症状に関しては、ふとした瞬間によく顔を出します。
これは、ADHDの症状よりも油断が出来ないなと日々感じています。
ADHDとうつ病を併発している場合、
根本的な悩みの原因は、ADHDの特性であることが多々ございます。
ADHDの方はうつ病になりやすいとよく言われます。
それは特性に起因して、考え方に癖がついていることが原因ではないかと考えています。
考え方に癖がついているとはいえ、自分を責めてはいけません。
原因が自分だけにあるわけないということはお伝えしたいです。
最後に、ADHDとうつ病の併発を防ぐためには、自分をよく知ることが大切です。
もちろん、併発してしまった後も自分を知るために、目の前のことに対して一歩ずつ
取り組んでみることで、少しずつ光が差し込んできますよ。
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