・ADHDの日常生活あるあるが知りたい
・ADHDのこだわりって何?日常生活にどう影響するの?
・生きづらさを感じているのは自分だけ?
ADHDを抱えていると、朝の起床から就寝まで「なんでうまくいかないんだろう」と感じる場面が積み重なりますよね。
この記事では、ADHD当事者の筆者が日常生活のあるあると、
実際に試してきた対策を時間軸に沿って紹介します。
- ADHDの日常生活あるある(朝・昼・帰宅後・就寝前)
- ADHDのこだわりが日常にどう影響するか
- 当事者が実践している具体的な対策・習慣化のポイント
私がADHDと診断されたのは高校生の頃です。当時は発達障害という言葉も今ほど知られておらず、私自身も「何それ?」という程度で、診断を受けた実感はほとんどありませんでした。診断の意味を初めて実感したのは社会人になってからで、仕事で叱られることや周囲とうまくいかないことが重なったとき、ふと高校生の頃の診断を思い出し、「あのとき言われたことは本当だったんだ」とようやく自分の中でつながりました。診断から約20年がたった今でも、体調不良や困りごとの原因と対策を以前より早く考えられるようになりました。ライフステージが変わるたびに新しい悩みは出てきますが、自分の特性を知る前よりは、少し気持ちを楽にして過ごせています。
今回はADHDの日常生活あるあるに対して、私がどのような対策を実施し改善してきたかを紹介します。しっかりとした対策と習慣づけがポイントになりますので、ぜひ意識してみてください。

ADHDのこだわりとは?日常生活でどんな場面に出るのか
ADHDを抱える方に見られるこだわりとは、「いつもと同じ手順・順序・環境でないと落ち着かない」「特定のものや行動に強く固執する」という特性のことです。
こだわり自体は誰にでもありますが、ADHDの場合はそのこだわりが強くなりやすく、日常の些細なズレでも大きなストレスや混乱につながりやすい傾向があります。
私自身、「意識していればできること」と「意識してもできないこと」の2つのパターンがあることを日々実感しています。意識してもできないことは、周りの方に助けていただくことが多く、本当に感謝しています。
こうした特性が自分にいつ頃から現れていたのか気になる方は、子供の頃からのADHD症状の予兆を過去のエピソードから振り返る記事もあわせて確認してみてください。
以下では、私の1日を時間軸に沿って紹介します。すべてのADHDの方に当てはまるわけではありませんが、「これ、わかる」と感じてもらえる部分があれば嬉しいです。
ADHDの日常生活あるある|朝・昼・帰宅後・就寝前
【起床時】決まった時間に起きないと、その日一日が慌ただしくなる
私の場合、仕事に行く朝の時間が少し違うだけで、その日一日抜け漏れが多い一日になってしまいます。
具体的には、いつもと違う時間に想定していた準備ができないことに焦ってしまい、忘れ物が増えます。健常者の方でも遅刻したら慌てると思いますが、私の場合はたった10分起きる時間がずれるだけで遅刻した感覚になってしまいます。
「早く起きればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。ただ、ADHDの場合は時間に余裕があるほど「もう少しゆっくりしよう」という気持ちが働きやすく、起きているのに遅刻してしまうこともあるようです。
朝の起床でその日の1日がうまくいくかどうかが決まる——これはADHDあるあるだと感じています。

【昼食】こだわりが強くて、毎回同じお店・同じメニューを頼んでしまう
これはこだわりの強さからだと自負しています。
私の場合、海鮮丼がなによりも一番好きなので、平日の月曜から金曜まで毎回同じお店で同じメニューを頼んでしまいます。周りからは「よく飽きないね!」と言われることもありますが、別のお店を試したときしっくりこないことがあったため、毎回同じお店に通い続けています。
間違いなくこだわりですよね(笑)。好きなものを食べ続けてしまうのは、ADHDあるあるのひとつではないでしょうか。
【帰宅後】お風呂の順番がズレるだけでストレスになる
私自身はお風呂がとても好きで、帰宅後はまずお風呂に入りたい気持ちが強く、「帰宅→お風呂→夕食」でないといけないというこだわりを強く持っています。
そのため、帰宅時間が遅くなりお風呂とご飯の時間が短くなればなるほど、ストレスを感じやすくなります。

【就寝前】ベッドでスマホをいじってしまい、なかなか眠れない
寝る前にスマホをいじることで、ベッドに入ってから寝るまでに時間がかかるADHDの方は多いと、就労支援事業所への通所を通じて知りました。
もちろん私も同じです(笑)。就労支援事業所に通所していた方の中には、就寝前にスマホを使わずに眠ることを目標にしていた訓練生の方もいました。
健常者の方も同じような経験があると思いますが、ADHDの場合は寝る間も惜しんでスマホに没頭してしまいやすく、脳が覚醒状態のまま眠りが浅くなりやすいという傾向があるとされているようです。
分かっていても時間を忘れてスマホをいじってしまうことも、ADHDあるあるのひとつだと感じています。

ADHDの日常生活あるあるへの対策方法
ここまで紹介したあるあるは、対策できるのでしょうか?
冒頭でも触れましたが、ADHDには「意識すればできること」と「意識してもできないこと」があります。ここで大切にしたいのは、意識してできることを、繰り返すことで無意識でできるようにするということです。
意識づけを積み重ねることで習慣となり、無意識的に対策できている状態が理想です。私が実際に取り組んできた無意識的対策の方法はこちらです。
- 貴重品をしまう場所を固定する
- ある程度ルール化できるものを決める
- 時刻を気にしすぎないようにする
貴重品をしまう場所を固定する
慌ててしまった時や想定外のことが起きた場合、忘れ物が増えやすくなります。まずは、貴重品をしまう場所を決めてみましょう。
胸ポケット:定期
ズボンの右ポケット:携帯
鞄の右内ポケット:財布
鞄の左内ポケット:鍵
場所を固定することで、決まった場所を確認する習慣がつきます。出発する際は、決まった場所を触るだけで忘れ物の確認ができます。
この対策を続けることで、決まった場所を触って確認する習慣がついたため、もし何かないときでも焦らず確認できるようになりました。
貴重品をしまう場所を決めて、確認する手順を自分なりに決めてみましょう。
ある程度ルール化できるものを決める
私が実際に決めているルールはこちらです。
- 毎朝、家を出る前に玄関で貴重品の確認をする
- ToDoをしっかり整理してから仕事に取り組む
- 就寝の1時間前にはスマホ操作をやめる
ルールを決める上で大切なのは、目的を意識することです。
たとえば「毎朝、家を出る前に玄関で貴重品を確認する」というルールは、
一日のスタートを慌てないために設けたルールです。
確認せずに家を出て駅に着いた時、「定期がない」「財布がない」などのイレギュラースタートになってしまうと、ADHDを抱えている方はパニックになりやすい傾向があります。実際に私も何度かパニックになったことがあります(笑)。
自分がやりにくさを感じない為の「自分ルール」を一度考えてみませんか?
時刻を気にしすぎないようにする
これは私が現在一番意識していることです。
自分ルールを決める中で、
生活を時間で細かく制限するルールはなるべく避けるようにしています。
就労支援事業所への通所を通じて、発達障害の方は「朝礼5分前に立って待つ」「日報は終礼10分前ピッタリに提出する」といったように、時間に忠実な方が多いと感じました。
就労支援事業所での経験を通じて感じた仕事上の困りごとについては、ADHDで仕事が辛いと感じた瞬間と乗り越え方をまとめた記事も参考になります。
スケジュール管理は発達障害を抱える方にとって有効な自己対処法のひとつですが、イレギュラーな出来事によってスケジュール通りに動けないことがストレスにつながる場合もあります。
時刻を意識しすぎると、イレギュラー発生時に焦りに繋がりやすいため、まずは時間を決めすぎない行動を意識してみることが、イレギュラー対応の練習になるかもしれません。私も現在実践中です。一緒に頑張りましょう!


ADHDの生活はこだわりが強く出る傾向がある
ADHDを抱える方は、日常生活のさまざまな場面でこだわりが強く出やすく、そのことが生きづらさにつながることがあります。
こだわりを持つこと自体は悪いことではありませんが、
強すぎるこだわりはストレスを引き起こす要因になりやすい側面があります。
もしこの記事を読んで、日常生活で生きづらさを感じている方がいれば、まず自分のこだわりのパターンを把握することから始めてみましょう。その上で、意識して変えられる行動を少しずつ考えていくことが参考になるかもしれません。
行動を見直す中で大切なのは、周りの力を借りながら、自分のできる範囲で少しずつ変えていくことです。
自分なりの対策を続けていても、日によっては気持ちの整理まで手が回らないこともあると思います。そういうときは、全部を自分の中だけで何とかしようとせず、アプリなど外部の仕組みを使う方法も選択肢のひとつです。
Awarefyは、メンタルケアをテーマにしたアプリです。この記事ではADHDの治療として紹介するものではありませんが、「自分だけで抱え込まず、日々の気持ちを整える方法も知っておきたい」という方は、サービス内容を確認してみてもいいかもしれません。
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私も自分のこだわりを把握し、周りの力を借りながら行動パターンを少しずつ変えてきた積み重ねで、診断当時よりも生きづらさが和らいできたと感じています。
無理のない範囲で、少しずつ向き合っていきましょう。

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