相手に誤解される発言が多い
頭の中が常に仕事モードになってしまう
仕事が長続きしない
職場にADHDを隠して働いている方や
ADHDを疑っている方多くいらっしゃると思います。
ADHDにとってここ最近のマルチタスクを求められる社会の流れは辛いものです。
私自身も、ADHDに対して前向きに向き合っていこうと思えるまでは大変長い時間を要しました。
今回は、私が経験したADHDで辛いと思った経験から、
どうやって乗り越えてきたかを具体的なエピソードを設けて紹介します!
ADHDは目に見えない為、悩みを一人で抱えがちです。
この記事を読むことで、誰かに頼る選択肢を考えることが出来るようになります。
最後まで是非ご覧ください!
言葉が整理できていないことで相手に誤解を招くことがある。
私は言語指数が低いこともあり、報・連・相が大変苦手です。
「結論」から話しなさい!
と指摘されることが多々ございました。
自分では指摘内容を理解しています。
ですが、結論を簡単に説明する言葉の組み立てがわからず、ダラダラと報告してしまい、
結果何が言いたいの?という印象を持たせてしまいます。
そのことから上司に誤った内容を伝わり、言葉の訂正を繰り返してしまい、
自分自身でも報告の着地点が見えなくなります。
では、報・連・相で辛かったエピソードをご紹介します。
エピソード1「取引先への留守電の登録」
取引先へ電話をした際、担当者が不在で留守電を入れる状況になりました。
留守電を登録するときの「どうぞ」と言わんばかりのピーという音声に頭がフリーズし、
時間内に伝えなければいけないと気持ちが焦り、何から伝えなければいけないのかわからなくなり、結果頭がフリーズします。
留守電というイレギュラーを想定していなかったことが要因と考えますが、
電話を掛ける前に事前準備をしておけば対応できることです。
ですが、基本的に事前準備をして電話するより、
「確認したい」「電話するんだった」と突発的な行動が多いため、大変苦労しました…
エピソード2「言葉を伝えることが上手くいかず、本心を隠すようになる」
上司への報・連・相の際、
書いて頂けますか?
どう見てもたかちゃんが書く書類じゃないか?
この時のシチュエーションはAさんから書類の記載を依頼され、
その内容に不備がないか上司に確認頂くことを事前報告した行動です。
今思えば、中々やらかしてるなと実感しております。
結果このようなことが続き、上司から、
という状況となり、
説明することから逃げ上司の認識に自分の考えを合わせることにシフトチェンジします。
そのことで、本心を隠す癖がつき悩みも隠すようになり、体調を崩してしましました。
過去の行動から、自分の言葉と本心に大きなギャップを生んでしまう癖がついてしまい、そのことを認知できるようになってから、なるべく本心は口にすることを意識しています。
現在では、自分自身の傾向を把握できるようになり、
自分の状況を敏感に察することでその時ごとの対処を無意識に行うことが出来るようになりました。
ここまで来るには大変時間がかかりましたが、
今思えば間違った努力はしていなかったと実感しています。
仕事が同時並行になると頭の中が常に仕事モードで休めない
頭の中で優先順位が立てられないことが原因で常に頭が仕事モードになっています。
要するに過集中になってしまうということです。
過集中というのは、必要以上に集中してしまうことです。
ADHD特有の症状ですが、集中してしまうと周りが見えなくなってしまうことがよくあります。
仕事に関しては、同時並行で仕事をしている時、
優先順位を立てることが苦手なため頭の中で2つの仕事を同時に考えています。
そのため、お昼の時や帰宅しても常に頭の中で仕事の優先順位を考えています。
そのことで困ったことがあったエピソードを紹介しますね。
エピソード1「優先順位を組み立てている時に別の仕事依頼される」
この書類を作ってほしい!〇〇日までにお願い!
(えーーーっと、どのタイミングでやろう)
その日の夜、
(明日上司から依頼されたやつやらないと…)
そもそも、仕事とプライベートを考える優先順位も立てることが苦手です。
ですからこのシチュエーションでは、仕事中に考えなくていいことまで考えてしまい、
家に帰って仕事のことを考えています。
仕事中も色々考えすぎてしまい、結果的に過集中となり体調を崩してしまいました。
これを解消する一番の方法は、意図的に休むことです。
私が実践しているのは、時間配分を意識して、60分に一回離席して頭の休憩を強く意識しています。
しっかりと割り切ることが大切ということを実感しています。
優先順位を立てようという気持ちが裏目となり常に考えてしまっていてはよくありません。
考える時間を考えることを意識するといいのではないでしょか。
気持ちの糸が切れてしまい仕事が辞めたくなる
このことは大変悩みました…
ADHD特有の症状ですが、自分の興味のないことに関してはやる気が出ないということで、
仕事に飽きてしまったり、刺激がないと環境を変えたくなります。
結果的に、転職を繰り返してしまい根本的な解決に至らないことが多々あると思います。
私も実際仕事をしている際、同じ気持ちから何度も仕事を辞めようと思っていましたが、
多忙と責任感の強さから悩みを抱えてしまい体調を崩して退職となりました。
その後は就労支援事業所に通所しましたが、何度も辞めようとしましたがスタッフの方に何度も止められました。(本当にありがとうございます…)
環境がマンネリ化してしまうことがADHDにとって一番気持ちを維持することが難しくなる要因になります。
ではどうしたらいいのか、
現時点で長期的に興味を持っていることを仕事にすることです。
就労支援事業所に通所中に同じADHDの方とコミュニケーションを取る機会がございましたが、
2つのパターンに分かれることに気づきました。
- 好奇心旺盛で多種多様なものに興味を持つ
- 好奇心旺盛だが一つのことに特化して興味を持つ
転職を繰り返してしまう方は、1番の方が多い印象で話していても本当に会話の引き出しが多くて驚かされることが多々ありました。
2番の方は会話の引き出しは少ないものの一つのことに対しての知識量が大変多く、会話をしていても引き付けられる会話をしている方が多い印象です。
ですから、ADHDにとっては興味が持てるものをベースに人生を考えてみることをおすすめします。
この記事を見ている方は①と②どちらのタイプですか?
今回は以上となります。
ADHDを抱えていることを前向きに考えられるようになるまで大変時間がかかりました。
また、多くの壁と出会い「避けたり」「跳ね返されたり」「無視したり」「乗り越えたり」と
多くの行動を選択してきたおかげで今の私がいます。
見た目でわからないからといって、相手に理解を求めすぎることはよくないことも今までの歩みで学ぶことが出来ました。
辛いことは辛いと素直に言えることが一番です。
その様な環境を作れるように自分自身としっかりと会話をしてみませんか?
ADHDは話すことが好きな人多いですよね!自分とも会話をしましょ!
ありがとうございました。