就労支援から本当に就職できるのか?元経験者が訓練内容と就職までの流れを紹介します。

障害者雇用
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悩んでいる人
悩んでいる人

転職を繰り返してしまう

障害雇用での就活がわからない

就労支援でのサポート内容が気になる

今回は、この悩みをテーマに記事を書きました。

転職を繰り返してしまう

この状況の場合、自分は社会人に向いていないのでは?と先の不安を抱え、
自信を失っている方いらしゃると思います。

転職を繰り返してしまうことは、ADHDやASDの特徴でもあり
同じことで悩まれる方は大勢いらっしゃいます。

その悩みは、就労支援事業所への通所することで解消することができます!
「健常者」として育ってきた人生で就労支援事業所は聞き覚えのないことだと思います。

今回は、就労支援事業所とは一体どのようなことをしているのか、
就労支援事業所から就職した実体験をご紹介致します。

転職を繰り返してしまう状況を変えたい!と考えている方は、
ぜひご覧ください!

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就労支援事業所ってどんなことする場所なの?

就労支援事業所とは、自身の障害理解を高める為に、事業所スタッフサポートの元、
自己対処を目的とした訓練を行い、対処法や就労スキルを身につけ整理し、
就職活動を行う場所です。

ADHDやASDの場合、障害の特性は人それぞれの為、
自分の特性を整理する必要がございます


就職後に想定されるミスや、ストレス対処などを改善し
安定した就労を目指すためにも特性の整理は大変重要なことです。

大体ではございますが、半年から1年を目安に卒業し就職していくことが多いです。

では実際にどのような訓練を行っているのかをご紹介します。

就労支援事業所で行う訓練内容が知りたい!!

訓練内容の前に、就労支援事業内での3つのステージを紹介します。

① 準備ステージ→② 実習ステージ→③ 就活ステージ

就労支援事業所ごとで内容は変わりますが、
私が通所していた就労支援事業所は上記のステージ別で訓練が行われました。

実際のステージごとの訓練内容は、下をご覧ください

① 準備ステージ

通所開始直後は、このステージから開始します。


就職経験がない方や、退職期間が長い方転職を繰り返してしまう方
このステージに所属しております。

訓練内容は下記のとおりです。

座学のプログラム参加

座学のプログラム参加では、様々な内容があり、

コミュニケーションプログラムやストレスコントロールプログラムなど、

必要なプログラムへ参加し、障害知識向上や特性整理を目的として行っています。

作業訓練

作業訓練では、
クリップ訓練や名札仕分けなど、単調な作業を決められた時間内に行い、
作業実績をスタッフに報告する訓練です。

この目的は、過集中しすぎていないか、適度に休憩は取れているかなどを
把握する為に行っております。

訓練中の様子をスタッフが観察しており、
訓練終了後フィードバックを頂けることで、客観的な特性を把握することが出来ます

個別訓練

個別訓練は、期日までにスタッフへ相談しながら依頼内容を報告する訓練です。

私の場合は資料作成を依頼されました。
依頼された内容を期日までに提出し、優先順位づけを身に付ける訓練です。
他にも、事業所内を清掃することや、メンバーが使用する書籍の整理などがございます。

特性に合わせた訓練内容をスタッフが判断し、
苦手なことに加え、得意なことを客観的に見定めることができるため、
障害説明を考える際に大変役立つ訓練です。

事業所全体での訓練

この内容は、就労支援事業所によって違いますが、
私が通所していた事業所では、模擬会社をつくり、部署ごとに作業を行う訓練です。

細かく説明すると、発注品を作成する部署や、発注品を発送する部署など、
メンバーとコミュニケーションを取りながら作業を行うため、
会社で想定される特性が出やすい訓練です。

訓練の様子はスタッフが観察しており、メンバーは都度アドバイスを受け、
1ヵ月ごとに目標設定をして目標に対して取り組んでいくことになります。


この4つを行います。

このステージに所属する目安ですが、大体3ヶ月から6ヶ月在籍しますが、
早い方だと1ヵ月で次のステージに行かれる方や、退職後間もない方などは、
実習ステージからスタートする場合もございます。

② 実習ステージ

実習ステージでは、実際に企業へ足を運び、インターンとして就労を経験します。
インターンで把握できた課題を、就職活動の前に整理し対策することを
目的としたステージです。

通勤の訓練職場でのコミュニケーションなど
就職後の練習にもなる為大変ありがたいステージです。

このステージに所属する目安は、実習が完了次第次のステージに上がることが出来ます。

ですから、準備ステージから上がってすぐ実習に行く方や、
実習前一定期間の準備を要する方がいらっしゃいます。

③ 就活ステージ

ここは名前の通り就職活動を行うステージです。
基本的には、面接対策やスタッフによる書類添削を行うことが多いです。

また、就労支援事業所から就職する大きいメリットは2つご紹介します。

スタッフによる客観的視点のスキルシート作成してもらえる

スタッフが通所中の様子やスキルなど目に見えない情報の書類を作成して頂けるため、
応募書類にこの書類が追加されることで、書類選考の通過率が格段に上がります!!

通常、ハローワークや転職エージェントからの就職では、
応募書類が、履歴書職務経歴書のみとなっております。

就労支援事業所からの就職は、個人スキルシートを追加で提出いたします。

スキルシートの内容は、訓練中の様子をスタッフが観察し、
障害者の強み・弱みを客観的視点で記載して頂けるものです。

そのため企業は、応募書類からは判断できない障害者の見えない情報
書類選考の時点で把握することができるため、書類選考の通過率が高いと考えています。

障害者雇用の面接で大切なのは、企業の不安を出来るだけ少なくすることが
重要となるため、書類選考でこのようなスキルシートを活用できるというは、
メリットであると実感しております。

スタッフが面接に同席してくれる

障害雇用面接では、障害特性配慮事項正確に伝えなければいけない為、
障害雇用の面接は一般雇用面接と比べると、大変難易度が高い面接です。

面接で伝えた内容を、企業側が深刻に受け止めてしまうことが多々あり、
スタッフ同席により、フォローをしていただくことで、認識のずれを無くすことが出来ます。

発達障害や精神障害は目に見えない障害であるため、少しの認識のずれが、
早期離職に繋がってしまう
可能性もございます。
そのため、このようなフォローによって、就職後のミスマッチを防ぐことができます。

先述でも述べましたが、
就職前に疑問を無くし、お互いの不安を出来るだけ少なくすることが、
大変重要になるため、第三者の面接同席は就労支援事業所に通所して就職活動する
大きなメリットであると考えています。


就活ステージでは、本格的に就活の準備を行う為、
準備・実習ステージと比べると大変ストレスがかかりやすいステージです。

その為、スタッフの判断で、就活時のストレスに耐えることが出来そうな
メンバー
がこのステージに所属しています。

準備・実習ステージでしっかりストレス耐性を作り、
目安としては3ヶ月で内定をもらい就職することが多いです。
長い方ですと、10ヶ月就活ステージに在籍している方もいらっしゃいました。

就職後のサポートはあるの?

就労支援事業所を卒業し、就職後は下記のサポートがございます。

入社~半年後

定着移行支援として、1ヵ月に1回事業所での面談と、職場で上司を含めた面談を実施。
企業・本人それぞれの悩みを中立的な立場のサポートを入社後半年間して頂けます。

入社半年後~入社3年目

事業所での面談がなくなり、1ヶ月に1回、3ヶ月に1回と職場での面談を実施

面談の頻度は人それぞれ変わりますが、最大3年間はサポートして頂けるため、
仕事の悩みなど相談できる場所があることで大変気持ちが安心します。

入社後が本当のスタートですので、このようなサポートは、
安心して長期就労が可能となり、社会人としての実績を積むことが出来ます。

まとめ

就労支援ってどんな人が来ているかわからないと、
不安と思われる方大勢いらっしゃると思います。

ですが、安心してください!!
通所しているほとんどの方が前向きに努力されている方が多いです。

私自身も就活でしんどい時メンバーの方々に救われたことも多くございました。

転職を繰り返してしまい悩んでいる方は是非、
就労支援事業所に見学に行かれてみてはいかがでしょうか。

必ず良い方向に行くことが出来ますよ。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

物事見方や考え方を根底から覆されるような感覚になった書籍です。
自身の障害に悩んだ際、表の情報だけを信じ、偏った考え方になっていたと
改めて考えさせられました。

”世界を正しく見るスキル”

ぜひ、自身の悩みを違った角度から見るきっかけにしてみてはいかがでしょうか

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

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「他人に嫌われないようにしようなんて無駄な事はやめよう」と思えるようになると感じた書籍でした。

社会人で失敗や挫折を多く経験し、人間関係での悩みを多く抱えていた私にとって、
この書籍との出会いは大変救いとなる出会いでした。

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私にとって、普遍的な生き方の基本を教えてくれた書籍です。
”目標を立てる””優先順位を決める””刃を研ぐ”当たり前のようでなかなか習慣化出来ていないことを
この書籍を読んで気づかされました。

私にとってこの書籍は障害と向き合う基礎となった本です。
本を読むのが苦手な方でもイラストが多く要点を綺麗にまとめてあるので、ぜひ、おすすめしたいです。

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