ADHDの仕事が遅い原因とは?優先順位づけが苦手な原因と対策を当事者が紹介します!

大人のADHDの多動性症状が知りたい
子供の頃からADHDで多動性が残っているか知りたい
周りにADHDの人がいて関わり方が知りたい

今回はこの悩みをテーマに記事を書きました。

大人のADHDで多動性ってどのようなものかご存知でしょうか?

子供の症状である「落ち着きがない」は代表的な症状です。
ネット上の情報を見ても大人の多動性の情報は比較的少ないためイメージが掴みにくいですよね。

大人の多動性症状で一番つらいことは、「優先順位が立てられない」ことです。

今回は、「多動性」の傾向が強いADHD当事者が、
経験談を用いて「大人の多動性」の原因と改善策を紹介します!

関連記事で「不注意」症状を同じようにまとめた記事がございます。
不注意と多動性は同時に症状として出ることが多々ございます。

ぜひ、合わせてご覧ください!

それではどうぞ!!

目次

ADHDは優先順位を考えるのが苦手?その原因と対策とは

複数のタスクを前に悩む人のイメージ

仕事で優先順位が立てられず困っているADHDの方いらっしゃると思います。

それは、ADHDの多動性症状の一つです。

まず大切なことをお伝えしたいのですが、仕事が遅いのは努力不足や性格のせいではありません。ADHDの特性として、身体のコントロールや注意の切り替えが難しいことが背景にあります。自分を責めすぎず、特性を理解することが改善への第一歩です。

私自身も優先順位が立てられず、悩んだ時期もありました。
具体的には、下のようなシチュエーションです。

複数タスクがあり、優先順位がわからず仕事が中途半端になってしまう

大きくまとめるとこの2つです。


人それぞれADHDの症状が違うため、全員が当てはまるとは限りませんが、
一つ言えることは、自分の身体を制御できないことに不注意が重なり、
後回しにしてしまうことではないかと考えます。

例

〈例え話〉

車で長距離の旅行に行くと予定があり、
目的地へ3日後につかなければいけない予定があります。

通常は、1日目から3日目まである程度到着予定地を決め、
寄り道する場所もある程度想定しますよね。

 『ADHDの場合』

1日目|まだ余裕がある

「すごく楽しみ。車で行けるところまで行こう!」と、その日の気分で進みます。

途中で気になる場所を見つけると、何度も寄り道。

↓

2日目|まだ大丈夫だと感じる

「昨日は疲れたな。でも、まだ大丈夫だろう」と考えて出発します。

また面白そうな場所に気を取られ、寄り道を重ねます。

↓

3日目|期限が目前になって焦る

「なんだか面倒になってきたな」と感じながら進めているうちに、ようやく時間が足りないことに気づきます。

「まずい、間に合わない!」と急いで向かうものの、結果的に遅れてしまう。

このようなイメージです。

優先順位がつけられないことに関しては、
スケジュール管理を徹底し、わからないことは素直に聞きに行くことで改善出来ますが、
問題は、イレギュラーが発生し、イメージしていた優先順位が崩れた時が一番の難点です。

自分の想定外で発生したものに対して、瞬時に判断することが難しく
イレギュラー対応を行ったことで、元々のタスクが中途半端になってしまうことが多々ございます。

その改善策は、依頼された時納期の確認と、自身の状況をしっかり伝えることです。

依頼内容を正確に把握するためのメモの取り方については、ADHDのメモ活用法と優先順位の整理という視点で別記事にまとめています。あわせて確認してみてください。

業務の内容をしっかりと理解できないことは「不注意編」で解説しましたが、
イレギュラー対応が発生した際に、中身をしっかり確認するが一番の重要です。

私はこれを就労支援で訓練したことで、以前より自分なりに対処できる場面が増えてきました。
自分の状況に気づき、自分に合った対処法を少しずつ身につけていくことが大切だと感じています。

仕事が遅くなる原因(処理速度・時間感覚のずれ)を当事者視点で整理

優先順位がつけられない背景には、もう一つ当事者として実感していることがあります。それは、作業に人より時間がかかる感覚と、時間の流れ方がずれている感覚です。

たとえば、「この作業は10分で終わるはず」と思っていても、気づいたら30分以上経っていた、ということが起きやすいです。締め切りが近づいていても、頭の中でその切迫感がうまくつかめないことがあります。これはADHDの特性として、時間の感覚がずれやすいと言われることがありますが、私自身も「気づいたら時間が過ぎていた」という経験を繰り返してきました。

また、複数の作業を同時に抱えると、どれから手をつければよいかの判断そのものに時間とエネルギーを使ってしまい、結果として全体の作業が遅くなる、という悪循環も感じています。これも努力不足ではなく、脳の特性として情報の整理や切り替えに負荷がかかりやすいことが関係していると、私は自分の経験から感じています。

※ここで紹介しているのは当事者としての実感であり、医学的な診断や断定ではありません。詳しくは専門医にご相談ください。

私自身、以前は「作業完了までの見立て不足」によって、思っていた以上に時間がかかってしまうことが多々ありました。作業を始める前に全体像を十分につかめておらず、「これくらいで終わるだろう」と考えて着手したものの、実際には確認事項や途中の工程が増え、予定より時間がかかってしまうことがありました。

時間に対する切迫感も、昔から苦手だった感覚の一つです。学生時代は夏休みの宿題を最終日にまとめて片付けることが多く、社会人になってからも、納期が中長期の仕事だと「まだ大丈夫」と考えてしまい、切迫感をうまく持てないことがあります。これは今でも、ときどき頭をよぎる感覚です。

さらに複数の作業を抱えていると、作業中に別の依頼を受けたことでそちらへ意識が移り、それまで進めていた作業を忘れてしまうこともありました。気づけば複数の作業が中途半端になり、今度は何から手をつければよいのかわからなくなる。そして納期がギリギリになったタイミングで、途中だった作業を思い出す。以前はこのようなことを何度も経験しています。

最近は以前より自己対処できるようになってきました。見立て不足への対策として意識しているのは、実際の納期をそのまま自分の作業完了目安にしないことです。仕事の内容によっては、納期の1週間前や3日前までに終わらせることを自分の目安にしています。

また、作業を始める前に全体像を確認し、納期までの対応が難しそうであれば、「なぜ難しいのか」をテキストで整理したうえで上長へ相談するようにしています。あらかじめ難しさを言葉にしておくことで、見立てが曖昧なまま抱え込まないようにするためです。

「まだ大丈夫」と思ってしまうことや、途中で別の作業へ移りたくなることについては、今でも完全になくなったわけではありません。そのため私は、「事故らないところまでは必ず終わらせておく」「まだ大丈夫と思っても、1日1作業は必ず進める」ことを自分なりのルールにしています。

こうした対処は、いわゆる自己管理の一つだと思っています。発達障害と長年向き合うなかで、私は、地に足をつけて一人で生きていくためにも、自分が苦手なことから目を背けず、自分なりの方法を探し続けることが大切だと感じるようになりました。

タスクや時間の管理については、自分の状況を「見える化」する工夫が助けになることがあります。たとえば、やるべきことを紙やアプリに書き出して優先順位を目で確認できるようにする、作業ごとにタイマーをセットして時間の流れを意識しやすくする、といった方法を試している当事者の方も多いです。

タスク管理や時間管理のためのツールは、以前はいろいろ使っていました。ただ、私の場合はツールを使うこと自体が目的になってしまうことがあり、しばらくすると使わなくなる、ということを何度も繰り返してきました。

その経験から、今は細かい管理を毎日続けるよりも、月に1回、自分が抱えている業務を棚卸しするほうが長期的には続けやすいと感じています。月単位で業務全体を整理し、そのうえで「この週はこの仕事に注力して、ここまでは終わらせておこう」と、週単位で考えられるところまで仕事を整理します。

この方法に変えてから、「すごく助かった」というよりは、以前より仕事をやりやすくなったという感覚のほうが近いです。業務量が多すぎて自分だけでは整理しきれないときは、上長と一緒に優先順位を整理することも選択肢の一つにしています。

もちろん、この方法も完璧ではありません。繁忙期などで業務のウェイトが重くなると、週単位でスケジュールを組んでいても間に合わなくなることがあります。

そのため今は、「忙しくなる時期そのものが来る」ことをあらかじめ想定するようにしています。事前に準備できること、土台を作っておけること、先に確認できることを整理して、できるだけ早めに着手する。すべてをきれいに管理することよりも、自分が崩れやすい時期まで含めて準備しておくことを意識しています。

私の場合は、こうした工夫を少しずつ身につけることで、以前より仕事を整理しやすくなりました。ただ、自分一人だけでは対処方法が見つけにくいこともあります。仕事の進め方や自分の特性との付き合い方に悩んでいる場合は、就労支援を利用して一緒に整理してもらうことも選択肢の一つです。

仕事の困りごとを、一人で抱え続けなくても大丈夫です

私自身、優先順位のつけ方や仕事の進め方などを就労支援で訓練した経験があります。 「自分なりに工夫しているけれど、仕事がうまく回らない」と感じている方は、 発達障害のある方を対象とした就労支援を選択肢の一つとして確認してみてもよいかもしれません。

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ポイント

1.優先順位づけは体調によって左右される
2.自分の状況を敏感に感じ取ること
3.中身を理解し困ったときは相談

職場でおしゃべりが止まらない状況のイメージ

ADHDはおしゃべりな人が多い。その原因は口の多動!

これは、ADHDの方の特徴としてすごくわかりやすい特徴です。

実際に私もその傾向が強いです。

ただのおしゃべりならいいのですが、状況が理解できず、
話し始めたら止まらないことなど、自分では無意識で話続けてしまっていることが問題です。

具体的にどのような状況があるか、下をご覧ください。

声が大きく、一方的に話してしまう

静かに話さなければいけない状況で
大きな声で一方的に話してしまうADHDの方は多いです。

仕事の状況だとミーティングで私語が止まらないことや、仕事をしている同僚に対して、
相手の状況を考えず大きな声で話し続けてしまうことがございます。

自分では気づいていないというところが一番重要なポイントです。

話の内容が度々変わる

会話をしているとき、相手の話とは別の話に変えてしまうことが多々ございます。
その原因は、自分の頭に浮かんだ言葉をそのまま話してしまうことが原因です。

そのため、会話のキャッチボールが上手くいかず、
ミーティングなどでは、着地点が見えない会話になります。

基本的に相手の話が聞けないので、会話という部分で悩まれるADHDの方は
多いのではないでしょうか。

相手が話し終わる前に話してしまう

相手が話しているにも関わらず、
自分の意見や頭に浮かんだことを割り込んで話し始めてしまうことがあります

営業の商談では、お客様の話を遮ってしまい相手を怒らせてしまうこともあります。
悪気はないという点が重要で、相手が言いたいことを勝手に理解して自己完結していることが原因です。

会話中に話が止まらない口の多動のイメージ

このような状況は、
「口の多動」といい無意識ですべて行っています。

多動の症状は、意図的なものではございません。
身体が動いていないと気分的に落ち着かないことがあるため、
無意識のうちに身体を動かしてしまい、抑えることが出来ないのです。

改善策に関しては、自分が話過ぎてしまう状況を理解することです。

私は、そのことを徹底したことに加えて、
相手を自分に置き換えて考える習慣を徹底しました。

自分が仕事していて、同じように話しかけられた状況をイメージして感じたことを大切にしています。それはふわっとした抽象的なものでなく出来るだけ鮮明にです。

自分一人では、しゃべりすぎてしまったり、
声のボリュームに気づくことが難しいと思います。

ですから、少しでも気になることがある場合は、
自分を客観的にみて自分自身を考えてみる練習をおすすめします。

おしゃべりは意図的なものでなく無意識的なこと。
自分を客観的にみて状況を理解することを徹底することで、
自然と相手の立場を考えることに繋がる習慣になります。

まとめ

身体のコントロールが出来ないことで、通常以上に身体が疲れてしまうことがあります。

自分が疲れているなと感じたときは、
自分に対して「無理しない程度に」と心に言い聞かせるのも 一つの手段です。

多動性の特性は無意識のうちに身体や口を動かし続けるため、気づかないうちに心身に負担が積み重なることがあります。二次的な不調につながる可能性もあると言われていますが、詳しいメカニズムについては専門医にご相談ください。自分を労わって、休む時はしっかり休みましょう!

活動的に休むも一つの改善策ですよ。
自分を大切にしてくださいね!

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この記事を書いた人

高校2年生の不登校をきっかけに、スクールカウンセラーの勧めで大学病院を受診し、発達障害(ADHD)の診断を受けました。

その後、専門学校を卒業して社会人になるものの、働き方や人間関係につまずき、一時期は社会から距離を置くような引きこもり期間も経験。

就労支援事業所への通所を経て、現在は上場企業のオープンポジション枠で、障害者雇用として管理部門に勤務しています。

今は発達障害と向き合いながら、結婚・子育て・マイホーム購入・住宅ローン返済中のリアルな日々を過ごしています。

このブログでは、不登校・いじめ・就職・障害者雇用・制度活用・子育て・暮らしの工夫など、これまでの経験をもとに、同じように悩む方やご家族に向けて発信しています。

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