
障害を周囲に打ち明けて働くことが不安
障害を隠して働いていてしんどい
障害雇用で働くことは考えていない
今回はこの悩みをテーマに記事を書きました。
たかちゃん
ADHD×ASD歴10年。20代会社員。 現在は障害者雇用として大手IT企業の採用担当をしています。 本ブログは、これまで私が経験した多くの失敗や挫折を同じ障害で悩む方に向けて発信しています。 私の生きがい「野球・音楽・旅行」人生を笑顔で過ごすをモットーに日々奮闘中です!
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(2017)の調査結果では、
障害を隠して働いている人の約69.2%の方が1年以内に離職していることが分かりました。
私も障害を隠して働いていた経験がありますが、配慮を頂けないという点において、
継続して働き続けることは難しいと感じることが多々ございました。
もちろん、障害を隠して働き続けている方もいらっしゃいます。
それは職場環境・仕事内容・対人関係・自己対処が整っている場合に限ります。
今回は、障害を隠して働く方が、1年以内に離職してしまう原因と対策を
当事者目線で紹介します!

障害を隠して働く理由とは…
現在日本では、一般雇用と障害者雇用の2つの就労形態がございます。
障害者雇用で働くためには、障害者手帳の取得が必須です。
そのため障害の診断を受けている方が、障害手帳を取得していない場合は、
「健常者」として一般雇用で働かなければなりません。
障害雇用制度の構造そのものが問題であり、
この構造が障害を隠して働く仕組みを作り出してしまっています。
精神障害の方に限りますが、
厚生労働省「生活のしづらさなどに関する調査」(2016)によると、
精神障害者人口に対して、精神障害者手帳の取得者数は約22%と、
8割近い人が手帳を取得しておりません。
手帳を取得していない全ての人ではござませんが、
この結果から、障害を隠して就職されている方が多いことがわかります。
障害手帳を取得することで自分が「障害者」になってしまう否定的障害者感と、
障害を開示して働くことによる収入減少への不安によって、
障害を隠して働く選択を取っているのではないでしょうか。
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障害を打ち明けずに働くことで早期離職になってしまう原因とは
1年以内に離職してしまう原因は、
冒頭でも紹介しましたが、職場環境・仕事内容・対人関係・自己対処が整っていないことに
よるものがほとんどであると、実際に経験した当事者として感じております。
では具体的に整っていないとはどのような状況か、
それは以下のとおりです。
・苦手なことが多い仕事をしている
・対人関係でトラブルが頻繁にあり不信感を抱かれている
・自分自身の障害を理解できていない
この3つです。
苦手なことが多い仕事内容で働いている
仕事内容が自分に合っていない、これは障害の有無に関わらず、
誰しもが経験し得ることです。
しかし、障害を抱えている人にとって、苦手なことを続けることは、
精神的にストレスを抱え込みやすく、体調不良の原因になりかねません。
障害を隠していると「ある程度の配慮」もない状況です。
その状況では、仕事でのミスに繋がり、失敗を繰り返してしまう
負のスパイラルに陥ってしまいます。
結果的に、その負のスパイラルから抜け出せず、早期離職に繋がってしまうと考えています。
そのため、得意な仕事というのが、障害者が働く上で必須の条件になります。
とはいえ、自分の得意なことを仕事にできる人は限られています。
障害者にとっては、得意なこと・苦手なことのバランスが重要で、
苦手なことをカバーできる得意なことがある仕事という視点が大切になります。
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対人関係でのトラブルが頻繁にあり、不信感を抱かれている
障害を隠すことで、職場でのコミュニケーションに影響があります。
私が過去、障害を隠して働いてた際は、相手に「??」を多々抱かれていました。
相手の立場では私は「健常者」であり、比較対象も健常者になります。
そのため、周りが感じている”当たり前“が出来ていないことに疑問が浮かびます。
障害者にとって、周りが感じている“当たり前”は“当たり前ではございません。
障害特性が原因とは言えず、打ち明けられない不安を抱える日々が続き、
結果として、職場での対人関係の悪化に繋がってしまいます。
「障害を言えないストレス」が対人関係悪化の原因になってしまうのではないでしょうか。
自分自身の障害を理解できていない
「障害を受け入れる」
これが中々出来ない方が多いのではないでしょうか。
受け入れられないことは致し方ないことです。
それは、学生まで普通教育で育ち「健常者」として人生を過ごしていたため、
自分が「障害者」であることを受け入れられないのはごく自然なことです。
しかし、そのままでは人生の生きづらさは解消されません。
「健常者と一緒の働き方がしたい」この思いは間違いではございませんが、
できないことを受け入れ、できる仕事に携わることが大切です。
例えば、

隠している人
社会人として営業職に挑戦したい!
この方が、障害特性上、対人関係を苦手としている場合、
障害を隠して営業職として働くことは難しいことです。
自分の特性や障害を理解していないことで、
なりたい自分像が強すぎることが早期離職に繋がってしまうと考えられます。
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障害を打ち明けないリスクは大きい
「障害を打ち明けること」これは中々できない方多いのではないでしょうか。
最近では、多くの有名人が自分の病気を公表しておりますが、
打ち明けることによるマイナス的影響は、有名人と一般人では立場により異なります。
本音を言えば、誰しもが自分の障害や病を打ち明けたいと
根の部分では考えているのではないでしょうか。
しかしながら、そう簡単にはできないことを誰しもが感じています。
有名人とは異なり、打ち明けることによって制限がかかる、
社会の構造そのものが問題だと考えています。
とはいえ、打ち明けないことによって、人生に生きづらさを抱え、
社会人としての信頼を失ってしまうのであれば、打ち明けないことが正解ではありません。
打ち明けないリスクは、自分自身を苦しめ、将来の可能性までも失ってしまうことになりかねません。
障害を打ち明けず働き続けている方で、生きづらさや、やりにくさを感じているのであれば
自分と向き合うことから始めてみることをおすすめします。






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